ロサンゼルス留学コラム
はじめまして!学生インターン生のYuriです。
留学生活は5ヶ月目に入りましたが、この5ヶ月間で私はお金のトラブル、交通事故、ホームレスとのトラブルなど、さまざまなトラブルを経験しました。
想像以上にハードな留学生活の中で鋼のメンタルと不屈のマインドを手に入れつつある私ですが、そのなかで意外にも一番大変だったのがアメリカでのシェアハウス探しです。シェアハウス探しについては以前にもコラムでご紹介していますが、今回は、リアルな手順と注意点について私の経験をもとにご紹介したいと思います!
私は半年間の留学期間のうち、寮を最初の2ヶ月しか契約していませんでした。というのも、初めての留学、初めてのシェアハウスでもしそこが自分に合わない寮だったら…という心配があったからです。そのため、現地で家探しをする必要がありました。留学前はアメリカで家探しってどうすれば…!?と思っていたのですが、基本は日本とは変わりません。
①サイトで気になる家を見つける
②オーナーに連絡を取り、設備や条件について確認する
③内見のアポイントメントを取り、内見に行く
④気に入れば契約
私が家探しに使ったサイトは主に以下の4つです。それぞれのサイトで物件の質が異なるので、2~3個のサイトを同時進行でチェックするのをおススメします。
びびなびは海外在住の日本人のための生活情報サイトで、各都市ごとにサイトがあります。「ルームシェア」のページから様々な物件を見つけることができます。
Craigslistはアメリカの会社が運営する最大規模のコミュニティサイトで、シェアハウスの情報だけでなく、個人間の物の売買や仲間探しなど、ありとあらゆるやり取りが行われています。ロサンゼルスのページの「housing」から物件を見つけることができます。
RADIO KOREAはびびなびの韓国版のようなもので、「렌트&리스(Lease&Rent)」のページから物件を見つけることができます。しかし、サイトは全て韓国語で、サイト内言語も英語は選べますが日本語は選べません。その英語も機械的に翻訳されたものなので、文意が通っていないと感じたら翻訳のダブルチェックをした方がよいでしょう。
Spare Roomはイギリス発のお部屋探しサイトで、アメリカでも主流のサイトです。
使用したウェブサイトまとめ
びびなび | Craigslist | RADIO KOREA | Spare Room | |
---|---|---|---|---|
おすすめ度 | ★★★★★ | ★★ | ★★★ | ★★★ |
サイトの性質 | 日本人向け総合サイト | アメリカ発総合サイト | 韓国人向け総合サイト | イギリス発家探しサイト |
メリット | オーナーやハウスメイトが日本人の場合が多く、日本語で連絡が取れたり、日本人の生活習慣を理解してくれる家を見つけたりすることができる。 | 物件数が多く家賃が低め。オーナーが現地の人の場合が多いので、ハウスメイトがアメリカ人や留学生の物件を見つけることができる。 | プライベートルームで安い、など掘り出し物件が多い。 | 予算や条件の細かい絞り込みができる。 |
デメリット | 物件の数が少なく、家賃が比較的高い。 | 詐欺が多い。家賃が低い物件は外装・内装が古く汚かったり、治安の悪い場所に立地していたりする。 | Unfurnished(家具なし)の物件が多い。 オーナーが韓国人の場合が多いので、韓国語が話せないと入居を断られることもある。 | 有料会員にならないとオーナーと連絡を取れない場合がある。 |
気になった物件があればすぐにオーナーに連絡を取りましょう。というのも、アメリカの家探しは短期集中型。即入居可の物件が多く、だらだらしているとすぐに入居者が決まっている、なんてことが多々起きるからです。
もちろん入居が数ヶ月先予定の物件もありますが、自分のタイミングにピッタリ合った物件を見つけるのは至難の技…。そのため、1ヶ月半~1ヶ月前くらいからサイトを見始め、即入居可物件は2週間前~チェックし始めるのがよいと思います。ちなみに私は1ヶ月前から物件を探し始めましたが、結局契約した部屋は1週間前にサイトに上がってすぐに内見に行った即入居可物件でした。
また、ここで特に注意したいのは、以下の3点です。
①詐欺
②credit historyについて確認しておく
③譲れない条件は内見の前に確認しておく
サイトによってはとにかく詐欺が多い!
これは私の実体験ですが、内見をしたいというメールを送ると、「会う前にあなたがどんな人か知っておく必要があるので、以下の個人情報を教えて」と返信がありました。そのなかにSSN(ソーシャルセキュリティーナンバー:アメリカでいうマイナンバーのようなもの)を入力する欄があり、「私はSSNを持っていない」というと「あなたの家族親戚誰のものでもいいからとにかくSSNを教えて」の一点張り…。
また、私の友人はビザの情報を取られかけたとか。
内見前に名前や電話番号以外の個人情報(特にSSNやパスポート、ビザ、I-20情報)を聞かれた場合、詐欺の可能性がかなり高いです。絶対に教えないようにしましょう。また、内見後契約時に聞かれた場合も、何の為に必要なのかを明確にしてから教えるようにしましょう。
credit historyとは「アメリカでこの人が信頼できる人なのかを示すクレジットスコアの履歴」の事で、金銭的な社会的信用度を表すものです。そのため、留学生の私たちはほとんどの場合credit historyを持っていないのですが、現地の不動産会社やオーナーが募集している物件は、契約のためにcredit historyを必要とする場合がほとんどです。さらにPay Stub(給与明細)等を事前に求められることもあり、私たち留学生はそもそも応募できる物件が限られてしまいます。
Craigslistなど現地のサイトからオーナーに連絡を取った時、私は時間の節約と後々のトラブルを避けるため、最初のメッセージに「credit historyを持っていないが大丈夫か」という旨を記載しました。要は身元がはっきりしていて、家賃滞納の可能性がないということを証明できればいいので、credit history以外の代替案がないか、一度聞いてみるといいかもしれません。
一方で、「credit historyを提出する代わりに」と必要以上の個人情報を聞かれる場合、詐欺の可能性もあるので、見極めは大事です。
これは日本でも同じことだと思いますが、物件を会社が管理することが多い日本と異なり、個人間の貸し借りがメインのアメリカでは、サイトに掲載されている画像の枚数が極端に少なかったり、見づらかったり、あるいは設備や条件が全て記載されていない場合が多々あります。そのため、「譲れない条件」の確認は日本よりもしっかり行った方がよいでしょう。
たとえば、私はランドリーが部屋に設置されているのが絶対条件だったのですが、あると思っていた家にいざ内見に行くと実はなかったということがあって以来、ランドリーがあるかないか明言されていない物件には必ず最初のメッセージで尋ねることにしていました。
ちなみにアメリカのランドリーは部屋に設置されているタイプ、アパルトメント内にコインランドリーが設置されているタイプ、部屋にもアパートメントにもない(街のコインランドリーを使う)タイプの3タイプがあります。
知らない人と会うというのは少なからず危険が伴うもの。オーナーの許可が得られれば友達と一緒に行くなど、できるだけリスクヘッジを心がけましょう。
また、シェアハウスの場合、掃除当番やゴミ出し当番など、入居者のルールが定められている場合があるので、内見時に確認しておくといいですね!
内見で気に入れば、契約に進みましょう。契約の仕方はオーナーによって異なりますが、ほとんどの場合日本ほどたくさんの書類は必要ありません。
家賃の払い方は先(アポイント時・内見時)に確認しておきましょう。キャッシュや銀行振込、PayPalなどがOKの人もいれば、ZelleやVenmoといった送金アプリのみOKという人もいます。PayPalは日本の口座やクレジットカードと結びつけられますが、ZelleやVenmoはアメリカの口座のみしか結びつけられないので、アメリカで口座開設をしていない人は使うことができません。長期留学の方の場合は普通口座を即日開設できます。(LA留学センターでは、出願サポートを利用された学生限定で無料の銀行口座開設の同行サポートも行っております!)
私がアメリカで家探しをした時、いいなと思った物件と入居時期が微妙に異なっていたり、画像を見た時の想像と内見に行ったときの実物がかなり異なっていたりと、理想はそこまで高くはなかったものの、なかなか思うような物件に出会えませんでした。アメリカの家探しは短期集中だからこそ、このまま家が見つからなかったら…と非常にストレスフルでもあります。そのため、留学して生活が落ち着くまでは引っ越しのないようにプランを組むのをおススメします!
家探しは短期集中型!1~2週間で決めるべし
サイトは2~3個を同時に見るべし
credit historyと譲れない条件は内見前に確認すべし
詐欺かどうかを見極めるべし(内見前にSSNやパスポート、ビザ情報を求められると要注意!)